仲介手数料無料+キャッシュバック!東京・神奈川の新築一戸建て・中古マンションならゼロ区!

戸建て住宅のトレンド「軒0住宅」とは

今続々と増えている「軒0住宅」をご存知ですか?
名前の通り、軒が無い戸建て住宅の事を指してそのように呼ぶのですが、一体どのような特徴がありどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。人気の「軒0住宅」について詳しく紹介します。

軒0住宅とは

近年の戸建て住宅で数が増えているこの「軒0住宅」ですが、普通の戸建て住宅と一体何が違うのでしょうか。

「軒」とは

まず「軒」についてですが、軒というのは、建物の外壁の位置よりも外側に飛び出した屋根部分の事を指します。外壁だけでなく、玄関部分から外に突き出している部分も軒と呼ばれます。
壁(建物)から外側に突き出ている事で、この部分が屋根のような役割となり、雨や雪、あるいは日差しを遮り、軒下の人や建物そのものを守る役割を果たします。

軒の各名称

実は「軒」と言っても、部分によって呼び方が異なります。
軒の先の部分を「軒先」
バルコニーといった大きなスペースを含む軒の下にある空間を「軒下」
外壁(建物)の外側に突き出ている軒の裏側の部分を、軒の天井という意味で「軒天」と呼びます。

軒ゼロという事

「軒ゼロ住宅」とはつまり軒が無い戸建て住宅を指すのですが、特に都心部の物件などでは大きな軒のある家を見かけなくなりました。これは、外壁から突き出た軒部分が1mを超える場合には、軒先から1mを引いた壁側の部分が建築面積に含まれてしまうという建築基準法から、1区画の土地が狭い都心部では軒が小さい、あるいは軒の無い住宅を選択する家が増えてきている為です。
また、都心部に限らず、よりスタイリッシュな外観の家にするために、「キューブ住宅」と呼ばれる軒の無いデザインの住宅を建てるという方が増えています。

本来の軒の役割

昭和の時代に建てられた家を見ると、ほとんどの家が「勾配屋根」と呼ばれるいわゆる三角屋根に軒があるスタイルです。屋根に勾配(傾斜)があり、そして軒があるのには理由があって古くから続いてきている訳ですが、ではその三角屋根と軒の役割を見てみましょう。

勾配屋根の役割

軒につながる屋根についてですが、昔から、戸建て住宅の屋根に傾斜があるのには大きな理由があります。それは住宅の耐久性を高める為であると言えます。
屋根に傾斜がある事で雨水が流れて水はけが良くなり、雨漏りのリスクが低減します。雪の多い地域では、屋根に積もる雪の負荷を可能な限り最小限に留める為にも屋根の傾斜が必要です。また、昔ながらの「屋根裏部屋」も、屋根に勾配があるからこそできる部屋です。屋根の下に空間を設ける事で、建物の内部換気にも役立っていると言えます。

軒の役割

屋根から続く軒は、屋根と同じように雨や雪から建物を守るという役割があります。軒が外に向かって張り出ている事で、雨の日に屋根からの雨水が外壁に流れ落ちるのを防ぎ、建物内への浸水を防止する効果があります。また、軒がある事で軒のすぐ下はもちろん、ある程度の角度までは外壁に雨が直接打ち付けるのを防ぐ役割もあり、外壁の早期老朽化予防にも繋がります。

軒ゼロのメリット

軒には、住宅を守る為の役割がしっかりとある訳ですが、近年はそれでも軒を作らない軒ゼロの住宅が増えてきています。では軒ゼロ住宅にすることで期待できるメリットはどのような点なのでしょうか。

建物面積の有効活用

軒の出が1m以上になると、軒先から1m手前よりも更に壁側は建物面積として加算されます。その為土地面積の狭い狭小住宅などでは軒を1m以下または一切作らない軒ゼロ住宅にする事で、実際の居住空間を可能な限り広げる事が可能です。

軒天井工事が不要

軒天井あるいは軒天と呼ばれる、軒の裏側の部分ですが、屋根の構造部分をカバーして住宅の見た目をスッキリとさせる事ができる他、穴の開いた軒天材を利用する事で屋根裏の換気にもつながります。
ですがもちろん、この軒天の基本工事や経年劣化によるメンテナンスには費用がかかりますので、軒ゼロ住宅であればそういった費用を削減する事が可能です。

屋根工事面積の減少

新築戸建て住宅の場合、上棟式が終わると屋根工事の施工が始まります。屋根工事では下地合板、防水シートなどを施した上で屋根を形づくります
材料にも色々あり、屋根となる部分のそれなりの面積を施工しますが、軒がある場合にはこの屋根工事と一緒に軒づくりを実施します。軒ゼロであれば屋根工事を行う面積が純粋に屋根だけになるため、資材にかかる金額も減る他、工期が短く済むなどのメリットがあります。

シンプルなフォルムの外観

やはり何と言っても、軒が無い事により今風のスタイリッシュな外観の家に仕上がるのが大きなメリットではないかと思います。いわゆる“キューブ型”と呼ばれる住宅で、大小の立方体が組み合わさったようなデザインです。
ベランダのスペースが広く取れない為屋上をつくる場合もあれば、わずかに傾斜を持たせた屋根ではあるものの軒は作らない軒ゼロ住宅が多いです。

軒ゼロの問題点

近年人気が出ている軒ゼロ住宅ですが、メリットはあるものの、建築系の本やネット上の情報にもそのデメリットを懸念する声が散見されます。では具体的にどのような問題が挙げられるのでしょうか。

壁内や室内の天井面の湿潤

通常、軒先には雨などによる水が集まってきます。万一その水が浸透したとしても、屋根のリフォーム工事の際には鼻隠し板や軒天井の劣化を修正する程度で済みます。
しかし軒ゼロの場合にはその浸透が壁内や住居の天井面に直接影響を及す為、雨漏りや天井・外壁の劣化など被害範囲が拡大する要因となります。

雨水の侵入

戸建て住宅の建築の際、屋根・外壁はそれぞれ別の専門工事業者が施工を担当する事が通常ですが、屋根にも壁にもそれぞれ止水ラインと呼ばれる、下地に用いる防水紙などの最終ラインがあります。
一般的にはまず屋根工事が先に行われた上で外壁工事が入ります。別々の業者が施工することから、止水ラインが天井側と外壁側でぴったりとつながらないのが普通です。

もし軒があれば、このつながっていない不連続な箇所があろうと軒の出により雨がかりの心配はありませんが、軒ゼロの場合は雨がかりの厳しい位置に止水ラインの不連続箇所が存在する事となり、雨水が侵入するリスクが非常に高くなると言えるのです。

真夏の直射日光

数学的な話にはなりますが、夏至の南中の太陽高度は東京で約78度です。この角度で太陽光が降り注ぐとなると、軒があれば直接太陽光が室内に差し込むのを避ける事ができますが、軒ゼロの場合は遮るものが何もないので、真夏の暑い日差しが部屋の中に入り込む事となり、体感的な暑さやまぶしさはもちろんですが、せっかくのエアコンも冷房の効き目が悪くなるのでエコではありません。

外壁の早期劣化

部屋に太陽光が直で差し込むという事は、外壁にも太陽光が直接照り付ける事になります。住宅の外壁として採用される「窯業系サイディング」は、主材のセメントや繊維材そのものには防水性が無い為、防水加工としてトップコートでカバーしています。
また、サイディング同士の接続部分にはシーリングを使いますが、トップコートやシーリングは直射日光に当たる事で劣化が早まり、防水機能も落ちやすくなります。軒が無い事で太陽光の当たる面積、時間が増え、外壁の早期劣化につながると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。現代の戸建て住宅における、一種ブームとも言える軒ゼロ住宅ですが、都市部における狭小住宅が増える時代背景には非常にマッチしている効率の良いデザインの住宅であると言えます。
しかし、昔ながらの軒有り住宅にはそれなりにしっかりと理由があるもので、軒をなくしてしまう事で発生する多くのデメリットも懸念されます。

既に軒ゼロで家を建てた方も、これから軒ゼロ住宅の建築を検討している方も、しっかりとそのデメリットに対応する施策を施した上で、安心して住み続ける事のできる家づくりを心掛けてくださいね。

ゼロ区オススメ記事

戸建て住宅での地震対策「耐震」「制震」「免振」の違いやメリット・デメリットとは

【火災保険】加入必須?マイホーム購入時の「火災保険」に関する基礎知識

戸建て住宅建築に採用したい“木造住宅”のススメ 注文住宅で考える家作りの基本。改めて知る“木造住宅”の魅力やメリットとは